2019年07月07日

『お金持ちのお金はなぜなくならないのか』(本の紹介)

 
  
  最近UPしていませんが、業務上有益と感じた書籍を紹介する「書籍紹介」コーナーの

 記事を、仕事用のブログで展開しています。読書は趣味でもあるので、業務外にも本は

 読みますが、さすがに業務外の本を仕事用のブログにUPする訳にはいきません。

 よって、こちらのブログに業務外に読んだ本をご紹介していきます。

 コーナー名?は、あまり堅くならないよう(本の紹介)とします。

 第1回にご紹介する本は

 『お金持ちのお金はなぜなくならないのか』 です。



 1.著者の紹介と本の趣旨


 著者は、野村総研というシンクタンクで約10年間お金持ちの研究をされていた方です。
 
 この本は、お金持ちになる方法やお金持ちに近づく方法といった「今すぐ役に立つ方法」
 
 を敢えて省き、お金持ちの本質に迫ることを目指して書かれています。


 2.本の概要(お金持ちの7つの共通点とその説明・お金持ちの永続性・必要性)


 まず、お金持ちに共通する以下の7つの特徴が紹介されています。

 ①十分な元手がある。

 ②リスクを取る勇気がある。

 ③お金以外の「無形の財産」を築く

 ④贅沢に見えても「活きたお金」の使い方をする

 ⑤「負のレバレッジ」を避ける

 ⑥ピンチをチャンスにとらえる

 ⑦信頼や堅実さを大切にする  

 の以上7つです。


 1~3の特徴が、お金が増える理由で、4~7が、お金が減らない理由とされています。各自
 
 簡単に説明をします。


 1について、本書では、お金持ちを、ⅰ最初からのお金持ち(いわゆる金持ちの子)、

 ⅱコツコツお金持ち(医者や弁護士)、ⅲ突然のお金持ち(宝くじ高額当選者や上場企業
 
 の創業者)に分けています。3については、無形の財産とは、人脈や情報・本業の信用

 などです。

 4については、一見派手に見えるお金の使い方(例として、クルーザー購入や家賃月40

 万円の部屋に住む)にも、人脈構築や十分な休養など、プラスの効果をもたらす使い方

 をするということです。5は、4と違いがわかりにくい面もありますが、例えば、借金で借金

 を返すとか、気前よく他人におごり続けるなどをしないということです。

 7~8につき、お金持ちには、一般人よりもチャンスやピンチが巡ってくるそうです。

 そのときに役立つのは、自身の判断力や経営に関する直感力、献身的な助言者への

 信頼であり、それが最高の財産だということです。
 
 
 後半では、明治以降の長者番付の変遷から、明治維新や敗戦後の財閥解体や農地解放

 などの社会の変化などで、お金持ちも一定の新陳代謝があることを示しています。

 また、世の中にお金持ちは必要であり、その理由として、①お金持ちが人々に夢や希

 望を与え世の中を牽引する役割がある、②お金持ちの寄付や慈善活動でお金が回りにく

 い分野への支援が可能になるとして、締めくくっています。


 以上が本の紹介です。興味を持たれた方は是非ご一読を。



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Posted by つばめ at 19:53│Comments(0)本の紹介
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